Railsルーティングのshallow: trueとは?URLを短くするネスト解消のコツ
生徒
「先生、Railsでルーティングが深くなりすぎて、URLが長くなっちゃいます…」
先生
「それならshallow: trueを使ってみると良いですよ。」
生徒
「えっ、それって何ですか?URLが短くなるんですか?」
先生
「はい、ルーティングのネストを浅くして、読みやすく便利なURLにできます。さっそく説明していきましょう!」
1. ネストされたルーティングが長くなりすぎる問題
Railsでresourcesをネストして使うと、URLがどんどん長くなってしまうことがあります。
例えば「ユーザーが持っている投稿(posts)」をネストで表現するとこうなります。
resources :users do
resources :posts
end
これによって、投稿のURLは次のようになります。
/users/1/posts/2
URLにユーザーID(1)と投稿ID(2)の両方が含まれ、長くて複雑になります。
さらに、他のリソースもネストすると、URLが3階層・4階層にもなり、管理が大変になります。
2. shallow: trueでネストを浅くするとは?
shallow: trueは、Railsのresourcesに指定するオプションで、「一部のルートだけ親のIDを省略してURLを短くする」ことができます。
具体的には、一覧(index)や新規作成(new)などには親IDが必要だけれども、編集(edit)や削除(destroy)などには不要という考え方です。
人間の言葉でたとえるなら、「投稿一覧を見るには誰の投稿かを知る必要があるけど、特定の投稿を編集するときには、その投稿だけ分かれば十分」という感じです。
3. shallowルーティングの書き方と動作
それでは、実際にshallow: trueを使ったルーティングを見てみましょう。
resources :users do
resources :posts, shallow: true
end
この設定により、次のようなルーティングが自動生成されます。
- ネストされるルート(親IDあり)
GET /users/:user_id/posts → posts#index
GET /users/:user_id/posts/new → posts#new
POST /users/:user_id/posts → posts#create
GET /posts/:id → posts#show
GET /posts/:id/edit → posts#edit
PATCH /posts/:id → posts#update
DELETE /posts/:id → posts#destroy
このように、必要なところでは親IDを使いつつ、個別操作では短いURLになります。
4. shallowルーティングのメリット
shallow: trueを使うことで得られる主なメリットは以下のとおりです。
- URLが短くて見やすい:人間にも機械にも優しい構造になります。
- 可読性が上がる:ルーティングファイル(routes.rb)の見通しが良くなります。
- リソース同士が独立しやすい:コントローラやビューでもシンプルに扱えます。
- メンテナンス性が高まる:長いURLや複雑なネスト構造によるバグが減ります。
5. shallowを使うときの注意点
便利なshallow: trueですが、使いどころを間違えると混乱することもあります。
- 親リソースの存在が前提:URLに親IDが含まれない場合でも、内部では親リソースに関連づいている必要があります。
- URLが混在する:すべてのURLが短くなるわけではなく、ネストされるルートも残ります。
- ルートの命名に注意:
link_toなどで使うパス名が変わるので、どのルートがどう設定されたかを確認しましょう。
6. shallowルーティングを使うべき場面とは?
たとえば「ユーザーが投稿を持つ」という構造があって、投稿の一覧や作成画面ではユーザー情報が必要だけど、個別の投稿の編集や削除はIDだけで事足りるときに最適です。
ブログやSNSのようなシステムでは、このようなケースがよくあります。
深いネストが不要な場面では、shallow: trueを積極的に使うと開発がスムーズになります。
まとめ
shallow: trueでRailsルーティングを整理する考え方
この記事では、Railsのルーティング設計において重要なキーワードである shallow: true について、ネストされたルーティングの問題点から実践的な使いどころまでを詳しく見てきました。Railsでは resources を使うことで、RESTfulなURLを簡単に定義できますが、親子関係をそのまま表現しようとすると、ルーティングが深くなりすぎてしまうことがあります。
ネストが深くなったルーティングは、一見すると「構造が分かりやすい」ように感じるかもしれません。しかし実際には、URLが長くなりすぎたり、routes.rb が読みにくくなったり、link_to で指定するパスが複雑になったりと、開発や保守の負担が増えてしまいます。特にRails初心者の方にとっては、「どのURLがどのコントローラ・アクションにつながっているのか」が分かりにくくなりがちです。
そこで役立つのが shallow: true です。shallowルーティングの考え方はとてもシンプルで、「親リソースが必要な操作」と「子リソース単体で十分な操作」を分けて考える、というものです。たとえば、投稿の一覧や新規作成では「どのユーザーの投稿か」という情報が必要ですが、投稿の詳細表示や編集、削除では「その投稿そのもの」が特定できれば十分です。
shallow: true を使うことで、一覧や作成系のURLはこれまで通りネストされた形を保ちつつ、編集や削除などの個別操作では親IDを省略した短いURLを使えるようになります。これにより、URLは必要以上に長くならず、人が見ても理解しやすい形になります。また、コントローラ側の実装やビューでのパス指定もシンプルになり、Railsらしい読みやすいコードを保ちやすくなります。
一方で、shallowルーティングは「すべてを浅くする魔法の仕組み」ではありません。ネストされたURLと浅いURLが混在するため、ルーティング全体の構造を理解せずに使うと混乱の原因になります。特に、どのアクションで親IDが必要なのか、どのパスヘルパーが生成されるのかを把握しておくことが大切です。shallow: true は、Railsのルーティングを整理するための道具であり、設計の意図を考えながら使うことで真価を発揮します。
まとめとしての確認用サンプルルーティング
resources :users do
resources :articles, shallow: true
end
このルーティングでは、記事の一覧や新規作成はユーザーに紐づいたURLになりますが、記事の詳細表示や編集、削除は /articles/:id という短いURLでアクセスできます。実際のアプリケーションでは、ブログ記事、コメント、画像、いいね機能など、親子関係を持つリソースに幅広く応用できます。shallowルーティングを適切に使うことで、Railsアプリ全体の設計がすっきりし、将来的な機能追加や修正もしやすくなります。
生徒
「shallow: true を使うと、全部のURLが短くなるわけじゃないんですね。」
先生
「そうです。必要なところだけ浅くするのがポイントです。」
生徒
「一覧や新規作成では親IDが必要だけど、編集や削除ではいらない、という考え方が分かりやすかったです。」
先生
「その理解がとても大切です。URLは人が読むものでもあるので、意味が伝わる形にすることが重要なんですよ。」
生徒
「今までネストを深くしすぎていたかもしれません。」
先生
「Railsでは、シンプルな設計ほど長く使いやすくなります。shallowルーティングもそのための考え方の一つですね。」