Railsのappフォルダ構成をやさしく解説!初心者向けにモデル・コントローラ・ビューなどの役割を理解しよう
生徒
「Railsのプロジェクトを作ると、appっていうフォルダの中にいろいろ入ってますけど、何をする場所なんですか?」
先生
「いいところに気がつきましたね!このappフォルダは、Railsアプリケーションの『心臓部』とも言える場所なんです。」
生徒
「中にmodelsとかcontrollersとかviewsとか…たくさんあって混乱してます…」
先生
「安心してください!今回は、それぞれの役割をわかりやすく説明していきますよ!」
1. appフォルダってなに?
appフォルダは、Ruby on Rails(ルビーオンレイルズ)というWebアプリケーションフレームワークで作るアプリの、メインの処理を書く場所です。たとえば、ユーザーの情報を保存したり、画面に表示する内容を決めたりするのがこのフォルダの役目です。
この中にはいろんな小さなフォルダがありますが、それぞれにきちんと役割が決まっています。これは「MVC(モデル・ビュー・コントローラ)」という考え方に基づいています。MVCとは、アプリの構造を「データ処理」「画面の表示」「画面の操作」で分ける方法です。
2. models(モデル)とは?
modelsフォルダには、データを扱うためのクラスが入ります。たとえば「ユーザー」や「商品」など、現実にあるモノを表すデータのことをモデルと呼びます。
モデルは、データベースと会話する役目をもちます。「新しいデータを追加したい」「古いデータを探したい」といった処理を担当します。
たとえば、ユーザー情報を管理するモデルなら、次のように書きます。
class User < ApplicationRecord
end
このコードは「User」という名前のモデルを作っていて、Railsが自動的に「users」というテーブル(データの入れ物)とつなげてくれます。
3. controllers(コントローラ)とは?
controllersフォルダには、ユーザーの操作に対する反応を書くクラスが入ります。ボタンをクリックしたとき、フォームを送信したときなどの動作に応じて、何をするかを決めます。
たとえば、ユーザー一覧を見せるときは次のように書きます。
class UsersController < ApplicationController
def index
@users = User.all
end
end
このindexというアクションが呼ばれると、ユーザーの情報をすべて取り出して、ビューに渡します。
4. views(ビュー)とは?
viewsフォルダには、実際に画面に表示されるHTMLを作るテンプレートが入ります。モデルから取り出したデータを、ユーザーが見やすいように整えて表示するのがビューの役割です。
たとえば、ユーザー一覧を表示するビューは次のように書きます。
<h1>ユーザー一覧</h1>
<ul>
<% @users.each do |user| %>
<li><%= user.name %></li>
<% end %>
</ul>
ここで<%= %>と書かれている部分は、Rubyのコードを埋め込む仕組みです。
5. helpers(ヘルパー)とは?
helpersフォルダには、ビューで使うための便利な小さな機能をまとめます。
たとえば、「名前を太字にする」ような表示上の処理を毎回書くのではなく、ヘルパーにしておくとスッキリします。
module UsersHelper
def bold_name(user)
"<strong>#{user.name}</strong>".html_safe
end
end
このようにしておけば、ビューでbold_name(user)と書くだけで太字表示できます。
6. jobs(ジョブ)とは?
jobsフォルダは、あとで実行したい処理を定義する場所です。たとえば「メールを送る」「データを集計する」といった作業を時間差で実行するために使います。
これを「非同期処理(ひどうきしょり)」と呼びます。すぐに終わらない処理でも、ユーザーを待たせずに動かせる便利な仕組みです。
7. mailers(メイラー)とは?
mailersフォルダには、メールを送るための処理を書きます。たとえば、ユーザー登録のときに「確認メール」を送る機能などがここに入ります。
メイラーは、ビューと同じようにテンプレートでメールの本文を作ることができます。
8. channels(チャンネル)とは?
channelsフォルダでは、リアルタイム通信を扱います。たとえば、チャットアプリのようにページを更新せずに会話が反映される機能を作るときに使います。
これは「Action Cable(アクションケーブル)」という仕組みを使っていて、WebSocketという通信方法でサーバーとやりとりします。
9. Railsのapp配下は、役割分担がしっかりしている!
ここまで紹介したように、Railsのapp配下は、それぞれのフォルダに明確な役割があります。モデル・コントローラ・ビューを中心に、ジョブ・メイラー・チャンネル・ヘルパーといった補助的な機能が整理されています。
この構造は、誰が書いたコードでも読みやすく、保守しやすくなるように工夫されています。初心者の方も、最初は混乱するかもしれませんが、「どのフォルダに何を書くか」を意識するだけで、理解がグッと深まりますよ。
まとめ
Ruby on Railsのappフォルダ構成は、初心者が最初につまずきやすい部分ですが、MVC(モデル・ビュー・コントローラ)という考え方に基づいて整理されているため、それぞれのフォルダには明確な意味と役割があります。今回の記事では、models・controllers・viewsを中心に、helpers・jobs・mailers・channelsといった周辺機能までを網羅的に紹介しました。
まず、modelsはデータの本体を管理し、データベースとの橋渡しを行う場所です。たとえば「ユーザー情報を保存する」など、ビジネスロジックの中心となる処理はモデルに集約されます。
続いて、controllersはユーザーの操作に反応する場所であり、リクエストが来たときにどのような処理をするかを判断し、ビューへ必要な情報を渡します。そしてviewsは画面を構成するテンプレートで、ユーザーに見せるHTMLを出力する大切な役割を持っています。
また、helpersを使えば、ビューでの繰り返し処理をまとめて簡潔にできます。jobsは、非同期処理を定義することで、メール送信やバッチ処理などユーザーを待たせない工夫ができます。さらにmailersを使えば、メール送信処理をMVCに近い形で実装可能であり、channelsを用いるとリアルタイムな通信処理もRailsだけで完結できます。
実際のプロジェクトでは、以下のようにシンプルな構成で処理を分担するのが理想です。
# app/models/post.rb
class Post < ApplicationRecord
end
# app/controllers/posts_controller.rb
class PostsController < ApplicationController
def index
@posts = Post.all
end
end
<!-- app/views/posts/index.html.erb -->
<h1>投稿一覧</h1>
<ul>
<% @posts.each do |post| %>
<li><%= post.title %></li>
<% end %>
</ul>
このように、models・controllers・viewsが連携し、それを支えるhelpers・jobs・mailers・channelsといった機能が整備されていることで、Railsは非常に拡張性の高いアプリケーションフレームワークとなっています。
初心者のうちは、それぞれのフォルダに何を書くべきか迷うかもしれませんが、まずは「データはモデル」「動きはコントローラ」「見た目はビュー」という大原則を覚えましょう。そして必要に応じてヘルパーやジョブ、メイラー、チャンネルなどを活用して、よりよいアプリケーションに育てていくことができます。
生徒
「先生、appフォルダの中って、すごくいろいろあって最初は混乱してましたけど、ようやく意味がわかってきました!」
先生
「よく頑張りましたね!Railsの構造は、最初に覚えると開発がとても楽になりますよ。」
生徒
「モデルはデータ、コントローラは動き、ビューは見た目ですね。そして、あとからメールとか非同期とかもapp配下に入れるってことですね!」
先生
「その通りです。役割分担がしっかりしているのがRailsの魅力ですから、これからもフォルダ構成を意識して開発していってくださいね。」
生徒
「はい!この整理された構成がわかってくると、コードを書くのも楽しくなりそうです!」