Rubyの命名規則を完全ガイド!初心者でもわかるsnake_caseとCamelCaseの使い分け
生徒
「Rubyのプログラムを書いているときに、変数やクラスの名前の付け方って決まりがあるんですか?」
先生
「はい、ありますよ。Rubyには、読みやすくわかりやすいコードを書くために、命名規則(名前の付け方のルール)が決まっています。」
生徒
「それってどういうルールなんですか? snake_caseとかCamelCaseってよく聞くけど、意味がよくわかりません。」
先生
「いい質問ですね。それでは、Rubyにおける命名規則の基本と、snake_case・CamelCase・SCREAMING_SNAKE_CASE の使い分けを順番に説明していきましょう!」
1. 命名規則とは?
プログラミングにおける命名規則とは、変数・メソッド・クラスなどにどのような名前を付けるかを決めた共通ルールのことです。私たちが日常で「わかりやすい名前」を付けるのと同じで、プログラムの世界でも読みやすさを保つために統一されたルールが必要になります。
もし、好き勝手な名前を付けてしまうと、後から読む人が混乱してしまいますし、数日後の自分がコードを見返したときに理解できない…ということも起きがちです。Rubyではこの問題を避けるために、名前の付け方を統一する文化があり、これが結果として可読性(読みやすさ)を高める大きな助けになります。
■ 簡単なサンプル:名前で読みやすさが変わる
# NG:何を表しているか分かりにくい
a = 1500
# OK:意味がすぐ分かる
total_price = 1500
このように、少し名前を工夫するだけで「何の値なのか」が一目で分かるようになります。これが命名規則の大切さであり、Rubyを書く上で最初に身につけたい基本と言えるでしょう。
2. snake_case(スネークケース)
snake_case(スネークケース)とは、単語と単語の間を「_(アンダースコア)」でつないで表現する書き方です。ヘビのように単語が横にスッとつながって見えることから、この名前が付いています。Rubyでは特に、変数名やメソッド名をこの形式で書くのが基本となっており、読みやすいコードを書くために欠かせないルールです。
たとえば、初心者がよくやってしまう「単語を全部くっつけてしまう」書き方だと、後から見たときに何を意味しているかわかりづらくなります。snake_caseにすると、単語が区切られるため、視認性が大きく向上します。
■ 簡単なサンプル:snake_case が読みやすい理由
# NG:どこで単語が区切れるのか分かりづらい
totalprice = 1500
# OK:snake_case ならひと目で意味が把握できる
total_price = 1500
# メソッド名も同じルール
def calculate_total(price, tax_rate)
price + (price * tax_rate)
end
このように、単語を区切ることで「何を表しているのか」が明確になります。特にRubyでは読みやすさを重視する文化があり、snake_case はその基本を支える重要な書き方です。コードを書くときに迷ったら「単語を結ぶと読みにくくならないか?」と考えてみるとよいでしょう。
3. CamelCase(キャメルケース)
CamelCase(キャメルケース)とは、単語の区切りを大文字で表現する書き方で、単語が連なるとラクダ(Camel)の背中のコブのように見えることから名前が付いています。Rubyでは主にクラス名やモジュール名に使われ、コードの役割を直感的に理解しやすくするために大切な書き方です。
クラス名はプログラムの「設計図」を表すため、最初の文字を大文字にし、単語ごとに大文字で区切ることで「まとまりのある概念」であることが読み手に伝わりやすくなります。逆に小文字のままだと、変数なのかクラスなのかが区別しづらく、読み間違いの元になります。
■ CamelCase を使うと読みやすくなる例
# NG:何を表しているかわかりづらい
class userprofile
end
# OK:CamelCase で概念がひと目でわかる
class UserProfile
def initialize(name)
@name = name
end
end
このように、CamelCase を使うことで「これはクラスなんだ」「どんな役割のまとまりなのか」が直感的に分かるようになります。Ruby は読みやすさを大切にする言語なので、クラス名の書き方ひとつでもコード全体の印象が大きく変わります。
4. SCREAMING_SNAKE_CASE(スクリーミングスネークケース)
SCREAMING_SNAKE_CASEとは、すべての文字を大文字にし、単語の区切りをアンダースコアで表現する書き方です。見た目がまるで「大声で叫んでいる(SCREAMING)」ように見えることから、このユニークな名前が付けられています。Rubyでは主に定数に使用され、値が変更されないことをはっきり示す役割があります。
定数はプログラムの中で「変わらない値」を表すため、ぱっと見で識別できることがとても大切です。大文字表記にすることで、コードを読む人が「これは固定値なんだな」とすぐ判断できます。未経験の方でも、このルールを覚えるとコードの読みやすさがぐっと上がります。
■ サンプル:SCREAMING_SNAKE_CASE を使った定数の例
# 定数はすべて大文字 + アンダースコアで表す
PI = 3.14
MAX_USERS = 100
# 定数を使う簡単な例
def print_limit
puts "利用できる最大ユーザー数は #{MAX_USERS} 人です"
end
print_limit
このように、定数をSCREAMING_SNAKE_CASEで書くことで、読み手に「この値は絶対に変わらない」というメッセージを明確に伝えられます。Rubyの読みやすさを支える重要な習慣なので、ぜひ早い段階で身につけておきましょう。
5. 命名規則と可読性の大切さ
命名規則を守ることで、プログラムの可読性(読みやすさ)が大きく変わります。例えば、もし変数やクラスの名前をバラバラのルールで書いたらどうでしょうか? 他の人が読んだときに混乱してしまいますし、自分自身が数日後に見返しても理解できなくなることがあります。
Rubyの世界では「書いたコードは自分だけでなく他人も読む」という前提があります。そのため、命名規則を守ることはマナーであり、スムーズな開発のために欠かせません。
6. よくある失敗例と正しい書き方
初心者がやりがちな間違いを紹介します。
# NG例:変数名に大文字を使ってしまう
UserName = "Taro"
# NG例:クラス名を小文字で書いてしまう
class userprofile
end
これらはRubyの慣習に反するため、他の人が読んだときに違和感を覚えます。正しい書き方はこちらです。
# 正しい例
user_name = "Taro" # 変数はsnake_case
class UserProfile # クラスはCamelCase
end
7. 命名規則を守るコツ
命名規則を自然に身につけるには、次のポイントを意識するとよいでしょう。
- 変数・メソッド → snake_case
- クラス・モジュール → CamelCase
- 定数 → SCREAMING_SNAKE_CASE
そして、「この名前を見て他の人がすぐに意味を理解できるか?」と考えながら名前を付けることが大切です。
まとめ
Rubyの命名規則は、ただの作法ではなく、コード全体の読みやすさや理解のしやすさを大きく左右する重要な指針です。今回の記事で取り上げたsnake_case・CamelCase・SCREAMING_SNAKE_CASEといった書き方は、Rubyの世界で広く使われている慣習であり、名前を見るだけで「どの役割のものか」が一瞬で判断できるようになります。たとえば変数やメソッドをsnake_caseで書くことで処理の意味が直感的に伝わり、クラス名やモジュール名をCamelCaseにすることで大きな構造がわかりやすく整理されます。そして定数をSCREAMING_SNAKE_CASEで表すことで、変わらない値がどれなのかを他の開発者がすぐに把握できます。 これらの命名規則は、単に「綺麗に書くための方法」ではなく、Rubyという言語が大切にしている可読性、理解しやすさ、他者との共同開発をスムーズにする文化が表れているものです。プログラムは必ずしも自分だけが読むものではなく、未来の自分や仲間が読み返す可能性が高いものです。そのため、名前ひとつひとつに意味を持たせ、誰が読んでも迷わないように配慮する姿勢が大切です。 初心者がつまずきやすい点として、クラス名を小文字で書いてしまったり、変数やメソッド名に大文字を使ってしまったりするケースがあります。こうした小さな違いがコード全体の見通しを悪くし、エラーや混乱の原因になります。だからこそ、日々コードを書く中で自然と命名規則を身につけていくことが欠かせません。特にRubyでは慣習的な命名が広く浸透しているため、基本を押さえるだけで読みやすいコードが書けるようになります。また、名前を付けるときには「この名前を見た人が一瞬で意味を理解できるか?」という視点を常に持つと、より洗練されたコードを書くことができます。 命名はプログラミングにおける大事な思考プロセスの一つであり、どんなに複雑な処理よりも、良い名前を選ぶことが開発をスムーズにすることも多いものです。Rubyの命名規則を身につけることは、これからのプログラミング学習を力強く支える基礎となります。慣れてきたら、他の人が書いたコードを読み、自分の命名とどのように違うのか比較することで理解がさらに深まります。
サンプルプログラム(命名規則の総まとめ)
# 変数・メソッドは snake_case
user_name = "Hanako"
def calculate_tax(price, tax_rate)
price * tax_rate
end
# 定数は SCREAMING_SNAKE_CASE
MAX_ITEM_COUNT = 50
# クラスは CamelCase
class ShoppingCart
def initialize(owner)
@owner = owner
@items = []
end
def add_item(item)
@items << item
end
def total_items
@items.count
end
end
cart = ShoppingCart.new(user_name)
cart.add_item("りんご")
puts cart.total_items
この例のように、Rubyの命名規則を意識してコードを書くと、構造や役割が自然に整理され、複雑な処理でも見やすく管理しやすい形になります。クラス名、メソッド名、定数名がそれぞれ別の形式を採用しているため、コードを追うときにも迷いません。特に初心者が習得しておくと、その後の実践や他の言語学習でも役に立つ基礎力になります。
生徒
「命名規則って難しいものだと思っていましたが、使い分けがはっきりしていると覚えやすいですね。」
先生
「そうですね。特にRubyは読みやすさを重視する文化があるので、命名規則を守るだけでコードがぐっと整理されますよ。」
生徒
「snake_caseやCamelCase、定数の書き方の違いもしっかり理解できました!」
先生
「その調子です。名前はコードの意味そのものなので、良い名前を付ける練習を続けると上達が早くなりますよ。」
生徒
「これから書くコードでは、誰が読んでもわかるような名前を意識してみます!」
先生
「とても良い心がけですね。命名規則を意識したコードは、自分にも他人にもやさしいコードになりますよ。」