asdfで複数言語を一元管理:Ruby/Node/psql をまとめてセットアップ
生徒
「Railsを始めたいのですが、RubyやNode.js、PostgreSQLのインストールって大変ですか?」
先生
「確かにそれぞれ個別に入れると面倒ですが、asdfという便利なツールを使えば、まとめて管理できますよ。」
生徒
「そんな便利なものがあるんですか?パソコン初心者でも使えますか?」
先生
「もちろんです。順番に一緒にやってみましょう。asdfを使えば、Ruby・Node.js・psql(PostgreSQL)などを1つの場所で管理できて、環境がごちゃごちゃにならないんですよ。」
1. asdfとは?初心者向けにわかりやすく解説
asdf(アズディーエフ)は、プログラミング言語のバージョンを切り替えたり、一括管理するためのツールです。通常、RubyやNode.js、PostgreSQLなどはそれぞれ別々にインストールして、バージョンの調整を自分で行う必要があります。
でもasdfを使えば、1つのツールですべての言語をまとめて管理できます。開発環境がすっきりして、Railsアプリの動作も安定します。
2. asdfのインストール方法(Ubuntuの場合)
Ubuntuのターミナルを開いて、以下の手順でasdf本体をインストールしましょう。
sudo apt update
sudo apt install -y git curl
git clone https://github.com/asdf-vm/asdf.git ~/.asdf --branch v0.13.1
echo '. "$HOME/.asdf/asdf.sh"' >> ~/.bashrc
echo '. "$HOME/.asdf/completions/asdf.bash"' >> ~/.bashrc
source ~/.bashrc
これでasdfの準備が整いました。
3. Rubyのインストール手順(asdfで簡単管理)
次に、Rubyをasdfでインストールします。最初にプラグイン(追加機能)を追加します。
sudo apt install -y libssl-dev libreadline-dev zlib1g-dev libyaml-dev
asdf plugin add ruby https://github.com/asdf-vm/asdf-ruby.git
asdf install ruby 3.2.2
asdf global ruby 3.2.2
ruby -v
ruby -vと入力して、バージョンが表示されれば成功です。
4. Node.jsのインストール手順(JavaScriptランタイム)
Node.jsは、RailsでJavaScriptの処理をする際に必要です。以下のように、asdfで簡単にインストールできます。
asdf plugin add nodejs https://github.com/asdf-vm/asdf-nodejs.git
bash ~/.asdf/plugins/nodejs/bin/import-release-team-keyring
asdf install nodejs 18.20.2
asdf global nodejs 18.20.2
node -v
npm -v
npmはNode.jsとセットで使うパッケージ管理ツールです。両方のバージョンが表示されれば完了です。
5. PostgreSQL(psql)のインストール
Railsアプリでよく使われるデータベースがPostgreSQL(ポストグレエスキューエル)です。psqlはその操作ツールです。
sudo apt install -y libreadline-dev
asdf plugin add postgres https://github.com/smashedtoatoms/asdf-postgres.git
asdf install postgres 15.5
asdf global postgres 15.5
psql --version
バージョンが表示されればOKです。実際にデータベースを起動するには別途設定が必要ですが、インストールまではこれで完了です。
6. インストールしたバージョンを一覧で確認する方法
asdfで現在どの言語が入っているか、バージョンを一覧表示するには、以下のコマンドを使います。
asdf current
このコマンドで、今使われているRubyやNode.js、psqlのバージョンが確認できます。
7. Rails初心者にasdfがぴったりな理由
asdfはとても柔軟で、複数の言語を同時に使いたいRails開発にぴったりのツールです。
- Rubyのバージョン管理がしやすい
- Node.jsとセットでインストールできる
- PostgreSQLのバージョンも固定できる
「あれ?このアプリでは動いたのに、別の環境では動かない……」という悩みを防げます。
asdfを使うことで、Railsの開発環境を統一し、エラーが少なくなり、スムーズに学習できます。
まとめ
asdfという統合的なバージョン管理ツールは、Railsを学び始める初心者にとってとても心強い存在です。Railsの環境構築では、RubyやNode.js、さらにデータベースとしてのPostgreSQLなど複数の言語やツールが必要になりますが、それぞれを個別にインストールすると手順が複雑になりがちです。ところがasdfを使えばそれらを一つの場所で一括して扱えるため、開発環境がすっきりとまとまり、アプリケーションごとに異なるバージョンを切り替える必要がある場合でも柔軟に対応できます。しかもUbuntuのターミナルと相性が良く、どのツールもコマンドを順番に入力するだけで整っていくため、学びながら取り組む初心者でも安心して設定できます。 RubyはRailsの核となる言語であり、Node.jsはJavaScriptを動かすために不可欠です。そしてPostgreSQLは信頼性が高く、Railsで本格的な開発をする際に広く使われているデータベースです。これらをasdfで統一的に管理できるということは、各バージョンのずれによって発生しがちな「環境差異によるエラー」を抑えられるということでもあります。異なるプロジェクトを扱ううえで、Rubyだけを古いバージョンに揃えたいときや、Node.jsのバージョンを特定のものに固定したい場合にも柔軟に応えてくれるため、スムーズに開発が続けられます。 さらにasdfはプラグインを通して様々な言語に対応しているため、RailsだけでなくPythonやElixir、PHPなどを併用したいケースでもストレスなく環境を切り替えられます。Rails初心者が複数の技術に触れる機会は多く、開発環境が増えるほど管理が煩雑になってしまいますが、その問題を大幅に軽減してくれるのがasdfの魅力です。今回学んだ手順を通して、「環境構築が難しい」というイメージが、「手順を理解すれば誰でも扱える」という確信へ変わる体験になったはずです。 あらためて、asdfで開発環境を統一することは、Rails学習の効率を高め、自信を持ってアプリ開発に向き合える大きな一歩になります。すべてのツールを整理された形で扱える便利さを知ったことで、これからさらに複雑なWebアプリケーションやAPI開発に進んでも、落ち着いて環境を整えながら進められるようになるでしょう。
サンプル:asdfでRailsプロジェクトを動かす基本の流れ
Ruby・Node.js・PostgreSQLの設定が終わったら、実際にRailsを導入して動作確認まで行えます。
# Railsをインストール
gem install rails
# PostgreSQL用のヘッダが必要な場合
sudo apt install -y libpq-dev
# 新規Railsアプリを作成(PostgreSQLを使用)
rails new sample_app -d postgresql
cd sample_app
# データベース作成
bin/rails db:create
# サーバー起動
bin/rails server
このように、asdfで整えた環境とRailsの組み合わせはとても相性が良く、バージョンの整合性を保ったままアプリを作成できます。実際の開発に進む前に一度アプリの起動まで確認しておくと、その後の学習が安定するのでおすすめです。
生徒
「asdfでRubyもNode.jsもPostgreSQLもまとめて管理できるのがすごく便利だとわかりました!」
先生
「そうですね。特にRails開発では複数の言語やツールに触れる場面が多いので、統一的に扱える仕組みはとても助かります。」
生徒
「環境ごとに動かない…みたいなトラブルも減りそうですね。」
先生
「その通りです。プロジェクトごとにRubyやNodeのバージョンを変えたいときも簡単ですし、psqlとの組み合わせも安定しますよ。」
生徒
「コマンド自体もそんなに難しくなくて安心しました。」
先生
「一つ一つの流れを理解していけば大丈夫です。これでRailsアプリの開発に進む準備は整いましたね。」
生徒
「はい!次は実際にRailsでアプリを作ってみたいです!」