Rubyの始め方ガイド:インストールから最初のHello Worldまで(Windows/Mac/Linux)
生徒
「Rubyを始めてみたいんですけど、どうやって始めればいいんでしょうか?」
先生
「とてもいいですね!まずはRubyをパソコンにインストールすることから始めましょう。インストールができたら、最初のプログラム『Hello World』を作ってみましょう。」
生徒
「『Hello World』ってなんですか?」
先生
「『Hello World』は、プログラミング言語を学び始めるときに最初に作る基本のプログラムです。画面に“こんにちは”と表示するだけのシンプルなものですが、最初の一歩にぴったりなんですよ。」
1. Rubyとは?初心者にもやさしいプログラミング言語
Ruby(ルビー)は、日本で生まれた人間にとって読みやすく書きやすいプログラミング言語です。英語の文章のように自然な書き方ができるので、プログラミング未経験の人でも「コードの意味を想像しやすい」のが大きな特徴です。
「プログラミング言語」と聞くと、難しい数式や専門用語が並んでいるイメージがあるかもしれません。しかしRubyは、「楽しく」「シンプルに」書けることを大切にして作られています。たとえば、画面に文字を表示するだけの処理なら、ほんの数文字で書けてしまいます。
次のような、とても簡単なRubyのサンプルコードを見てみましょう。
name = 'たろう'
puts "こんにちは、#{name}さん"
この短いプログラムは、「name」というところに名前を入れておき、putsという命令で画面に「こんにちは、たろうさん」と表示するだけのものです。英語の文章を読んでいるようなイメージで、「nameに名前を入れて、その人にあいさつしているんだな」と、プログラミング初心者でも直感的にイメージしやすい構造になっています。
Rubyは、こうした小さなスクリプトだけでなく、Webアプリケーションや業務システム、趣味のツールなど、さまざまな分野で使われています。特に、Webアプリケーション開発で有名なRuby on Rails(ルビー・オン・レイルズ)というフレームワークでは、会員登録機能やログイン機能、ブログの投稿画面などを効率よく作ることができます。
「Webサービスを作ってみたい」「自分のアイデアを形にしたい」という人にとって、Rubyはとても心強い味方になります。まずは、Rubyが「初心者にもやさしく、実用的なアプリ開発にも使われている言語」であることをおさえておきましょう。
2. Rubyを使う準備:インストールって何?
インストールとは、パソコンにソフトウェアを入れる作業のことです。Rubyを使うためには、まず自分のパソコンにRubyを入れる必要があります。
この作業を「Rubyの環境構築(かんきょうこうちく)」とも言いますが、むずかしく聞こえても大丈夫です。この記事では、Windows・Mac・Linuxのそれぞれの手順をわかりやすく説明します。
3. WindowsにRubyをインストールする手順
Windowsでは、RubyInstallerという専用のインストーラーを使うのが簡単です。
- 公式サイト(https://rubyinstaller.org/)にアクセス
- 「Ruby+Devkit 3.x.x」を選んでダウンロード
- ダウンロードしたファイルをダブルクリックしてインストール開始
- 「MSYS2のインストール」にチェックを入れたまま進める
インストール後に、黒い画面(コマンドプロンプト)が開きます。何も変更せずにEnterキーを何度か押してインストールを完了させましょう。
4. MacにRubyをインストールする方法
Macには最初からRubyが入っている場合が多いですが、最新バージョンを使いたいときは、Homebrew(ホームブルー)という道具を使ってインストールするのがおすすめです。
まずはターミナルというアプリを開いて、次のコマンドを順番に入力します。
brew install ruby
インストールが終わったら、ruby -vでバージョンを確認できます。
5. LinuxでのRubyインストール方法
Linuxを使っている方は、パッケージマネージャを使って簡単にRubyをインストールできます。たとえばUbuntuでは次のようにします。
sudo apt update
sudo apt install ruby-full
インストールが終わったら、こちらもruby -vでバージョンを確認しましょう。
6. Rubyのバージョンを確認しよう
Rubyが正しくインストールできたかどうかは、次のコマンドで確認できます。
ruby -v
たとえば、次のように表示されればOKです。
ruby 3.2.2p100 (2023-03-30 revision)
このようにバージョン情報が表示されれば、インストールは成功です。
7. 最初のRubyプログラム「Hello World」を書こう
それでは、最初のRubyプログラムを書いてみましょう。次のようなコードをエディターに入力して保存します。
puts 'Hello World'
保存するときのファイル名は、hello.rbにしましょう。拡張子(かくちょうし)は、ファイルの種類を表すもので、Rubyの場合は.rbを使います。
8. Rubyプログラムの実行方法
作成したhello.rbファイルを、ターミナルやコマンドプロンプトを使って次のように実行します。
ruby hello.rb
すると、画面に次のように表示されます。
Hello World
これでRubyの世界への第一歩が完了です!パソコンにRubyをインストールして、最初のプログラムを書いて、実行して結果を見る。たったこれだけで、あなたもRubyプログラマーの仲間入りです!
まとめ
Rubyの始め方について学んだ今回の内容を振り返ると、インストールの手順やHello Worldの実行方法だけでなく、プログラミングを始めるときの心構えや環境構築の流れも一緒にイメージできるようになったはずです。はじめてRubyに触れるときは、専門用語が多くて戸惑いや不安を感じやすいですが、一つ一つの作業を順番に確認しながら進めていけば、WindowsでもMacでもLinuxでも同じようにRubyの世界に入っていくことができます。特に、インストーラーを使う方法やターミナルからコマンドを入力する方法は、最初は緊張しますが、実際に自分の手で試してみると意外とシンプルだと感じられるでしょう。
Rubyは日本で生まれた言語ということもあり、日本語の解説や入門書がとても多く、学習を続けていくうえで情報を探しやすいという大きなメリットがあります。Ruby on Railsを使ったWebアプリケーション開発を目指している人にとっても、今回のようにインストールとHello Worldをきちんと経験しておくことが、のちのフレームワーク学習を支える土台になります。言語そのものの使い方だけでなく、ターミナルの開き方やコマンドの打ち方、ファイルの保存場所の考え方など、プログラミングの基本動作を身につける機会として意識しておくとよいでしょう。
Windows環境ではRubyInstallerを使うことで、迷わずにRuby本体と開発に必要なツールをまとめて導入することができます。ダウンロードしたインストーラーを実行し、画面の案内にしたがって進めるだけで環境構築が完了するので、コマンドに不慣れな初心者でも安心して取り組めます。途中で表示されるMSYS2のセットアップも、そのままEnterキーを押して進めるだけで必要なライブラリが導入されるため、細かい設定を自分で考えなくてもRubyのプログラムを動かす準備が整うのが大きな利点です。
Macでは、もともと入っているRubyをそのまま使うこともできますが、学習を進めるうちにバージョンの違いでつまずく場面が出てくるかもしれません。そのため、Homebrewを使って新しいRubyをインストールしておくと、手元の環境を把握しやすくなり、トラブルに遭遇したときも解決方法を調べやすくなります。ターミナルにbrewのコマンドを打つ作業は最初こそ緊張しますが、「文字を打ってEnterを押すと処理が進む」という感覚に慣れておくと、今後ほかの開発ツールを導入するときにも同じ考え方で作業できるようになります。
Linuxの場合は、パッケージマネージャを使ったインストール手順が中心となります。UbuntuやDebian系ではaptコマンド、Fedora系ではdnfなど、ディストリビューションごとに使うコマンドは少し違いますが、「まずはパッケージ情報を更新してからRuby本体を導入する」という流れは共通しています。日常的にLinuxを使っている人であれば、システムのアップデートと同じ感覚でRubyを導入できるため、自分の環境に合った手順を身につけておくと、複数台のサーバや仮想マシンにRubyを用意したいときにも迷わず作業を進められるでしょう。
インストールが正しくできたかどうかを確認するrubyコマンドも、とても大切な習慣です。ruby -vのコマンドでバージョンを表示させることで、「自分のパソコンで今どのRubyが動いているのか」を毎回確かめることができます。将来、複数のバージョンを切り替えるツールを使うようになったときにも、この確認作業が身についていれば、実行環境の取り違えを防ぎやすくなります。小さな一手間に見えますが、トラブルを早めに発見するための大切なチェックポイントだと意識しておくとよいでしょう。
そして、Hello Worldのプログラムは、ただ画面に文字を出すだけのものではなく、「自分で書いたRubyのコードがパソコン上で確かに動いた」という成功体験を与えてくれる大事な一歩です。テキストエディタを開いてファイルを作成し、putsの一行を書いて保存し、ターミナルからrubyコマンドで実行するという流れを、何度か繰り返し体に覚えさせることで、今後より複雑なコードを書くときにも落ち着いて手順を追えるようになります。ファイル名と拡張子、保存場所、カレントディレクトリの位置関係なども、この段階で一緒に意識しておくと理解が深まります。
Rubyのプログラムを実行するときに使うターミナルやコマンドプロンプトは、最初は黒い画面に文字だけが並ぶため近寄りがたい印象を持つかもしれません。しかし、今回のようにruby hello.rbのようなシンプルなコマンドを何度か実行してみるうちに、次第に恐怖感が薄れ、「ここから自分のプログラムを動かすんだ」という前向きな感覚に変わっていきます。コマンドラインに慣れておくことは、RubyだけでなくGitやデプロイツール、サーバ管理など幅広い場面で役立つため、早い段階で親しんでおくと今後の学習効率も大きく向上します。
また、今回の学習で身につけた知識は、Ruby単体の使い方にとどまらず、ほかのプログラミング言語を学ぶときにも応用できます。インタプリタ言語であるRubyの実行方法を理解しておけば、PythonやNode.jsなど似た仕組みを持つ言語に触れる際も、インストールからバージョン確認、最初のプログラムの実行までの流れをスムーズにイメージできるでしょう。一つの言語で身につけた基本的な操作手順は、開発環境を変えても必ず役に立つ共通の財産になります。
今後Rubyを使ってWebアプリケーションを作りたい人も、日々の作業を自動化するスクリプトを書きたい人も、まずは今回のような土台をしっかり固めておくことが何より重要です。インストールの意味、パスの考え方、ファイルを実行する手順といった基礎を理解していれば、エラーメッセージに出会ったときも原因を一つずつ探しやすくなります。わからない単語が出てきたときは、あわてずにメモを取りながら調べていくことで、少しずつ自分だけのRuby学習ノートが出来上がっていくはずです。
最後に、毎回の学習の締めくくりとして、必ず一つは自分の手でRubyのコードを書いて動かすようにすると、理解の定着がぐっと早くなります。Hello Worldに少し文字を足してみたり、画面に複数行を表示してみたり、実行するたびに結果が変わるような工夫を加えてみるのも良いでしょう。自分なりのアレンジを重ねることで、教科書の例をなぞるだけでは得られない発見や疑問が生まれ、その一つ一つを解決していく過程こそが、Rubyプログラミングの面白さへとつながっていきます。
Rubyの始め方を学ぶときに大切なのは、一度で完璧に理解しようとしすぎないことです。インストール手順を読み返したり、同じコマンドを何度も試したりしながら、少しずつ自分のペースで覚えていけば十分です。わからない部分に出会ったときには、画面のメッセージを落ち着いて読み、どこでつまずいているのかを確認する習慣を身につけておきましょう。焦らずに一歩ずつ進めることで、気がついたときにはRubyの基本操作が自然と身についているはずです。
そして、Rubyを学ぶ仲間や質問できる相手がいると、モチベーションを保ちやすくなります。オンラインのコミュニティや勉強会、身近な友人との情報交換を通じて、インストールでつまずいた経験やHello Worldが表示できた喜びを共有すると、学習の楽しさが何倍にも膨らみます。誰かに自分の言葉で手順やポイントを説明してみると、理解があいまいな部分も浮かび上がってくるので、復習のきっかけとしてもとても有効です。
こうして積み重ねた小さな経験は、後から振り返ると大きな自信につながります。今日覚えたRubyの始め方を、ぜひ明日以降の学習にも生かしていきましょう。
サンプルプログラムで手順をおさらいしよう
ここまでの流れをまとめるために、Rubyのバージョン確認とHello Worldの実行を一度に体験できる、シンプルなサンプルコードも用意しておきます。ファイルを分けて保存してもよいですし、一つのファイルの中で複数のputs文を試してみるのも学習に役立ちます。
# version_check.rb
puts "現在のRubyのバージョンを表示します"
puts RUBY_VERSION
# hello_world.rb
puts "Hello World"
puts "Rubyを始めてみよう!"
version_check.rbを実行すると、今使っているRubyのバージョンが表示され、hello_world.rbを実行すると、画面に二行のメッセージが表示されます。ファイルを分けることで、バージョン確認用のスクリプトと学習用のスクリプトを切り分けて管理できるようになり、今後の学習でも整理しやすくなります。自分なりにメッセージの内容を書き換えてみたり、表示する行数を増やしてみたりしながら、Rubyの基本文法にどんどん慣れていきましょう。
生徒
「最初はRubyのインストールって難しそうだと思っていたんですけど、手順を追いかけていったら、思ったよりもスムーズに環境構築ができて驚きました。」
先生
「自分のパソコンにRubyを入れて、バージョンを確認して、Hello Worldを実行できたという経験は、とても大きな一歩ですよ。ここまでできれば、すでにRubyプログラムを動かせる状態になっています。」
生徒
「ターミナルやコマンドプロンプトもこわいイメージがあったんですが、ruby hello.rbと打って結果が出たときに、一気に親しみがわきました。これなら今後ほかのコマンドも試してみたいと思えます。」
先生
「その感覚はとても大事ですね。コマンドラインに慣れておくと、Rubyだけでなく、Gitの操作やライブラリのインストール、アプリケーションのデプロイなど、さまざまな作業を効率よく進められるようになります。」
生徒
「WindowsやMacやLinuxで手順が少しずつ違う理由も、今回の説明でよくわかりました。今は一つの環境だけですが、将来的に別のパソコンを使うときにも応用できそうです。」
先生
「環境が変わっても、インストールしてバージョンを確認して、Hello Worldを動かすという流れ自体は同じですからね。その基本を覚えておけば、新しいパソコンでも自信を持ってRubyの準備ができるはずです。」
生徒
「これからは、今日作ったスクリプトに少しずつ機能を足していきながら、Rubyの文法も覚えていきたいです。毎回小さくてもいいから、自分で動かした結果を見て終わるように意識してみます。」
先生
「とても良い目標ですね。小さな成功体験を積み重ねていくことで、Rubyの書き方だけでなく、問題にぶつかったときの調べ方や考え方も自然と身についていきます。今日の学びをきっかけに、これからも楽しくRubyを続けていきましょう。」